白神山地を訪れるハイカーの休憩所、宿泊先として利用されているかやぶきの集落は、ボランティアの手で再生されています。かやぶき民家の廃村を再生するため有志によって結成された手這坂活用研究会は、地域通貨・『桃源』を発行。ボランティア〜村民〜研究会と『桃源』が流通し LOVE&MONEY の世界が秋田県手這坂からも広がっています。




 今から200年ほど前、紀行家菅江真澄が桃源の咲き誇る手這坂を訪れ、「中国の桃源郷だ」と紀行文に書きました。

 その風情が今でも残るかやぶき集落は、数年前から無人になり家も農地も荒廃していきましたが、有志によって手這坂活用研究会が結成され、菅江真澄の見た桃源郷の再生に着手しています。

 かやぶき民家の再生、周辺農地の再生、集落景観の再生。こうした活動には、明治大学農学部でグリーンツーリズムの研究をされている山崎博光先生や学生、県内外のボランティアなどが参加。

 研究会が発行する地域通貨『桃源』は、人と人、人と物を循環します。集落の再生に対する労力で得たエコマネーは、農家で採れた新鮮野菜と交換したり、秋田名物のだまこもちをごちそうしてもらったり、そば打ちの体験をしたりなど、里山の生活を楽しむことができるのです。

 地域通貨を受け取った村民は、その通貨を使い、研究会から交流事業の設定、維持費の確保、苗の提供などの支援を受けます。

 かやぶき集落再生のまちづくりボランティア、体験と交流のあふれる秋田のダッシュ村へ、あなたも訪れてみませんか?




 江戸時代の紀行家菅江真澄が「桃源郷」と言ったその光景は、当時どこにでもあった風景だったことでしょう。そんな中で「桃源郷」と記録していることは群をぬくものではなかったでしょうか。
 私たちはそんな小さな集落が無人となって消滅することを、少しでも延ばそうとしています。
 夏に民家の再生活動を行います。民家に宿泊しながらの作業となります。6月下旬から7月中旬はホタルの季節をなります。手這坂はホタルが群れるところとしても紹介していきたいと思います。裏山も、世界遺産の「白神山地」です。



手這坂活用研究会 嶋津

( 本誌 「 ぼらんた〜る 」 Vol.7 にて掲載 )

0185-76-2111 (担当:嶋津)
minehama@shirakami.or.jp
http://www.h5.dion.ne.jp/~tehai/