「ボランティアの輪・あんだんて」の島さんが住む帯広では、幸福駅に集う恋人たちのためにプレ結婚式を祝ってあげるというボランタリーな心を持った街です。そこで生まれ育った島さんは、自分が好きなことで行動し、その結果、喜んでもらえたら「私はハッピーです」と話してくれました。そんな島さんの「あんだんて」は特別養護老人ホームへ訪れおばあちゃん方にメイクアップをしてあげるという活動をしています。


どんどん素敵になっていくおばあちゃんたち 中央の女性が島さん


メイクボランティアをするきっかけになったことはどのようなことだったのですか?
 私がケガで入院していた時の話に戻りますが、同室の80歳になられるおばあさんが、リハビリ室に移動する前に必ず鏡を取り出し、髪をとかしファンデーションをはたいて口紅をさしてから部屋を出るんです。毎日そんな凛とした姿を見ていると、おしゃれ心って人の心に潤いや活力をあたえるものなんだとあらためて気が付きました。
 帯広のボランティアセンターに、「あんだんて」が団体申し込みをした時、その光景を思い出したんですよ。そしてメイクボランティアをしようよ!と仲間たちに提案しました。

メイクボランティアをされて何が楽しみですか?
 まゆ毛のカット、肌を化粧水で整えファンデーション、最後に洋服の色に合わせて口紅をさし、ネイルをしてあげるとこんなきれいなおばあちゃんだったのかと周りの人々が感動し、歓声をあげてくれるんです。そのうれしさと、鏡をおそるおそる手に取ったおばあちゃんが鏡の中にいる自分を見て「ニッコリ」と満足そうな笑顔を見せるんですね。その瞬間が私の一番の楽しみです。遠目で見ていたおじいちゃんたちも急にそわそわするんですよ(笑)。

メイクボランティアを通して学ばれたことはありますか?
 美しくなるということに対してなにか良い意味での競争心のようなものが人の心に生まれ、それが良いムードをつくり出していくといったようなことでしょうか。たとえばネイルの色を決めてあげるとき、華やいだ赤を勧めると、こんな派手な色でなく薄いピンクにして欲しいとリクエストされ、その色を塗っていると隣のおばあちゃんが華やいだ色でネイルを完成させて周りの人々から「いいわねー」なんて言われていると「やっぱり私さっきの色がいい」なんて(笑)本当におもしろいですよ。

ぼらんた〜る読者に何かメッセージをいただけますか?
 誰かが困っていたら助け、自分も助けてもらう。そのことが生活の一部になり、ごくごく自然に行われるのであれば「ボランティア」なんて言葉はいらないと思う。自分にとって楽しいことであれば肩に力をいれずにできるときにできることを、ゆっくりと歩くような速さで続けていけるんじゃないでしょうか。私は人が好きだからこれからも、人が喜ぶことをしていきたい!


島さんが使っているこの車イスはボーリングの動作を考慮し設計されている

( 本誌 「 ぼらんた〜る 」 Vol.7 にて掲載 )

0155-36-4044 (担当:島道子)
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北海道帯広市