私も26年前の沖縄の海を知っていますが、確かに砂浜が変わってしまっている所もあります。護岸・堤防・農地・道路・埋め立て・ホテル・ゴルフ場などの造成、整備、改修工事で海岸線は、今も変化し続けているのが現状です。そして最も大きな違いは海岸と海中のゴミです。その質と量は、30年前とはけた違いに多くなっています。昔のゴミはすぐに風化して自然に還るゴミばかりでしたが、今のゴミは何十年たってもほとんど変化しない石油化学製品のプラスチック、ビニール、ナイロン、発砲スチロールなどで、これらは有害な物質を排出している可能性があります。

 また、昔は重要だったガラスビンや、昔はなかったスチール、アルミ製の飲料缶も多く捨てられています。海岸だけではなく、釣り場付近の海底にも缶・ビン・ビニール袋・釣り糸・重り・針などが大量にあります。




 近隣諸国、遠くは東南アジア諸国の沿岸から流出したか、あるいは貨物船、漁船から海上投棄された物です。与那国、八重山、宮古の島々のビーチでは99%以上を海外からのゴミが占める場合があります。

 特殊な物としては医療廃棄物まであります。これは現代社会の大量生産、大量消費、大量廃棄の弊害が表れてきたということで、本島でも利用者の少ない自然ビーチは、清掃も行われていないので漂着ゴミが山となっています。




 平成7年より100回を越えるボランティア清掃をしましたが、夏のビーチパーティや、キャンプのシーズンには清掃後2〜3週間で元の状態になってしまう所が多く、この現状を改善する為には清掃だけではなく広報と環境教育が必要と気が付きました。

 そこで、NPO法人を設立し、広報活動として「海をきれいに」のステッカー4万8000枚の無料配布、パネル展を、学校・行政庁舎・図書館において28回開催、街頭キャンペーン5回を実施。そのほかに海浜環境教育として、小・中・高等学校において講師を40回担当しました。




 特に昨年の春、夏には毎週のようにメディアにおいて、さまざまなグループの活動が取り上げられましたが、それ以外にも市町村および企業主催の清掃が各地域で実施されています。

 清掃活動には、学生のグループや、20〜30代のファミリーで参加される方が多く、これは、「ちゅら海」の未来にとって本当にうれしいことです。今後、さらに行政・企業・団体・学校・ボランティアが協力して、(1)清掃 (2)広報 (3)教育 (4)指導者の育成 (5)法令による規制などの施策を同時に実施することにより、海浜環境の美化と保全は可能だと考えられます。

 私たちの願いは、沖縄の100の自然ビーチで100のグループが活動を始めてくれること。今の状態を少しでも良くして、昔のように美しく豊かな海が帰って来ることです。


( 本誌 「 ぼらんた〜る 」 Vol.8 にて掲載 )

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